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Coffeeの香り☆モノクロ

Coffeeの香り☆モノクロ

「あなたがコーヒー好きでよかった」

そう言って彼女は、ボクの為にコーヒーを淹れてくれた。
ドリップしているうちに部屋中になんともいえない
良い香りが充ちてくる。

「ああ、なんていい香り・・。」
彼女は微笑みながら満足そうにつぶやいた。

ひとくち、口に含む。
苦味と酸味のバランスがとれたこのコーヒーは、
本当に美味しい。以前はミルクと砂糖たっぷりの
コーヒーを飲んでいたけれど、やはりブラックに限る。
これは彼女も同じだった。
「美味しいコーヒーはストレートに味わいたいから。」

ふたりで、時間と香りを共有している。
それだけでボクは幸せだった・・。

☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆*:..


あの時と同じ種類のコーヒー豆で淹れてみた。
香りもカップもあの時とおんなじ。
でも・・彼女が淹れてくれたあの時の味とは違う。

「わたし・・コーヒーを淹れるの、上手でしょ?」
少し首を傾けて、いたずらっぽく微笑んだ顔が香りと共によみがえる。
そうして・・・
次々とあふれんばかりのたくさんの思い出が浮かんでは消えた。

「すっかり冷めちゃったな・・」
そうつぶやきながらひとりで飲むcoffeeは、やけにほろ苦い味がした。

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